学生の海外旅行はエポスカード一択?|JCB CARD W・三井住友(NL)と保険・手数料を現役カード会社員が本気比較
面倒でもブログは書く、のぐです。
現役カード会社員として日々いろんなカードのスペックを見ているのですが、春先になると「海外旅行・短期留学に持っていくカード、結局どれがいいのか」というテーマがよく話題になります。卒業旅行、語学研修、ワーホリ、バックパッカー。学生のうちに海外に行く機会は、思っているより多いですよね。
結論から先に言うと、学生の海外旅行・短期留学なら「エポスカード」が本命。理由は(1)海外旅行傷害保険が年会費無料カードでもトップクラスに手厚い、(2)マルイ店頭で即日発行できる、(3)Visaブランドで世界中で使える、の3点が同時に揃うから。
正直に話すと、僕も学生時代は楽天カード1枚だけで過ごしていました。海外旅行の保険なんて全然知らなかったし、その頃の自分なら「カード?なんでもいいや」で何も調べずに渡航していた気がします。学生時代の自分に「これだけは知っておいて」と渡したい内容として書いています。
もう1つ大事な前提。海外旅行保険は2023年10月以降、多くのカードで「自動付帯」から「利用付帯」に変わっています。エポスカードも同タイミングで利用付帯に。古いブログのまま「エポスは持ってるだけで保険つく」と思っていると、いざという時に保険が下りないので、最新情報で押さえる必要があります。
結論:学生の海外旅行・留学ならエポスカードが本命(理由3つ)
長く読むのめんどいって人のために、最初に結論を置いときます。学生さんが海外行く時の「最初の1枚」としてエポスカードをおすすめしたい理由は、以下の3つです。
- 海外旅行傷害保険が年会費無料カードでもトップクラス:疾病治療費用が最大270万円。海外の医療費が高いと言われる時代に、この補償額がタダでつくのはありがたいです
- マルイ店頭で即日発行できる:通常のクレカは1〜2週間かかるけど、エポスは全国のマルイ・モディ店頭カウンターで最短即日カード受け取り可能。「来週出発やけど間に合うかな?」が解決します
- Visaブランド+海外事務手数料1.63%:世界シェアの大きいVisaなので使えない国がほぼない。為替手数料も比較的やさしめです
もちろん、エポスカードにも弱点はあります。基本還元率は0.5%と低めやし、海外ではキャッシュバック特典もない。日常使いの「メインカード」としては正直微妙です。でも「海外旅行・留学に持っていく1枚」という用途に絞れば、現時点でこれ以上の選択肢が見つからないかな、というのが正直なところです。
大前提:海外旅行保険の「自動付帯」と「利用付帯」、絶対に覚えて
カード選びの話の前に、絶対に押さえておきたい知識から先にいきます。ここを知らないと、どんなに良いカードを持っていても保険が下りません。
| 保険タイプ | 適用条件 | 該当カード(2026年現在) |
|---|---|---|
| 自動付帯 | カードを財布に入れて持っていくだけで保険適用 | 一部のゴールド・プラチナカード等(年会費有料カード中心)。年会費無料カードではほぼ絶滅 |
| 利用付帯 | 旅行代金(航空券・ツアー・空港までの交通費等)をそのカードで支払うと保険適用 | エポスカード / JCB CARD W / 三井住友カード(NL) など現行の年会費無料カードのほぼ全部 |
昔のブログとかYouTubeを見ると「エポスカードは自動付帯だから持っているだけで保険がつく」って書いてあるけど、これは2023年9月までの古い情報。公式サイトを見ると、エポスカードは2023年10月1日から利用付帯に変更されています。JCB CARD Wや三井住友カード(NL)など、他の年会費無料カードも同時期に軒並み利用付帯化しています。
「利用付帯って改悪では?」とよく聞かれるけど、条件はとてもゆるくて空港までの電車代をそのカードで払うだけでクリア。何も難しくないです。
ただし注意点として、海外現地に到着してから旅行代金を払っても保険は適用されません。必ず「出国前に、日本国内で」旅行関連費用をエポスカードで決済する必要があります。出発当日の空港駅までの電車・バス代をエポスで決済するのが一番確実。これ忘れたら全部パーになるので、出発前日に予定リストに入れておくのがおすすめです。
エポスカード 海外旅行保険の補償内容(2026年最新)
では本命のエポスカードの保険、何がどれくらい補償されるのか具体的に見ていきます。これ、年会費無料カードでこの補償額って、控えめに言ってかなり手厚いです。
| 保険項目 | 補償額 | 何に使う? |
|---|---|---|
| 傷害死亡・後遺障害 | 最大3,000万円 | 事故で死亡・重度障害が残った時 |
| 傷害治療費用 | 最大200万円 | ケガで現地病院にかかった時の治療費 |
| 疾病治療費用 | 最大270万円 | 病気で現地病院にかかった時の治療費(一番使う) |
| 賠償責任 | 最大3,000万円 | 他人をケガさせた・物を壊した時の損害賠償 |
| 救援者費用 | 最大100万円 | 家族が現地まで駆けつける費用 |
| 携行品損害 | 最大20万円(自己負担3,000円) | スマホ・カメラ・スーツケースが盗難・破損した時 |
注目してほしいのは疾病治療費用270万円と傷害治療費用200万円。海外の医療費は一般的にかなり高いと言われていて、ニュースなどでもアメリカで盲腸手術が数百万円・ハワイで骨折ギプスでも数十万円かかったという話を見かけます。学生が手出しできる金額ではないですよね。
空港カウンターで海外旅行保険に入ると1週間で3,000〜5,000円、1ヶ月で1〜2万円ほどかかる、という相場感。それがエポスカード1枚でタダでカバーされるなら、年会費無料でこの内容はかなりお得です。
ただし補償期間は1回の渡航につき最長90日間。短期留学(3ヶ月以内)まではカバーできるけど、半年以上の長期留学・ワーホリの場合は別途、長期留学保険に入る必要があります。
エポス vs JCB CARD W:海外でどっちが強い?
JCB CARD Wも学生に人気のカードなので、エポスとの違いを比較しておきます。
| 項目 | エポスカード | JCB CARD W |
|---|---|---|
| 年会費 | 永年無料 | 永年無料(39歳以下入会限定) |
| 国際ブランド | Visa | JCB |
| 海外旅行保険 | 利用付帯(最大3,000万円) | 利用付帯(最大2,000万円) |
| 傷害治療費用 | 最大200万円 | 最大100万円 |
| 疾病治療費用 | 最大270万円 | 最大100万円 |
| 海外事務手数料 | 1.63% | 1.60% |
| 基本還元率 | 0.5% | 1.0%(常時2倍) |
| 即日発行 | マルイ店頭で可 | 不可(最短モバ即で5分発行※デジタル) |
JCB CARD Wは還元率1.0%(エポスの2倍)で、スタバ・セブン・Amazonで上振れする日常使いに強いカード。実は僕も学生時代は楽天カードで「還元率0.5%でも別にいいや」と思っていて、あとから「もう少し還元率の高いカードを使っておけば毎月数百円浮いていたな…」と感じたことがあります。日常使いの還元率は地味に効きます。
ただし海外利用に絞るとエポスの方がやさしい。理由は2つ。
- JCBブランドは海外で使えない店が多い:ハワイ・グアム・台湾・韓国・東南アジアの一部観光地は強いけど、ヨーロッパ・アメリカ本土・オセアニアではVisa/Mastercardが圧倒的に有利。「海外で出した時に断られる」というストレスはJCBでは普通にあると言われています
- 保険補償額がエポスの方が手厚い:疾病治療費用が270万円(エポス) vs 100万円(JCB W)。海外の医療費を考えると100万円だと心配な金額です
結論としては「JCB CARD Wは日本国内のメインカード、エポスカードは海外行く時の保険要員」という棲み分けがおすすめ。両方持ってもどっちも年会費無料なんで、損はないです。
※JCB CARD Wの詳細レビューは別記事で書いとります。
エポス vs 三井住友カード(NL):日本ではNLが強いが海外保険の補償額はエポスより手薄
もう1枚、学生に人気の三井住友カード(NL)とも比較しておきます。これ、知らない人が多いのですが、公式サイトを見ると三井住友カード(NL)の海外旅行保険は2025年10月16日出発分から「自動付帯」ではなく「利用付帯」に変わりました(最高2,000万円)。「あれ?昔のブログには『持っているだけで保険がつく』と書いてあったけど?」と思った人、最新化必須です。
| 項目 | エポスカード | 三井住友カード(NL) |
|---|---|---|
| 年会費 | 永年無料 | 永年無料 |
| 海外旅行保険 | 利用付帯(最高3,000万円) | 利用付帯(最高2,000万円・2025年10月16日出発分から利用付帯化) |
| 傷害・疾病治療費用 | 傷害200万 / 疾病270万 | 公式サイトで要確認(最高補償2,000万円) |
| 海外事務手数料 | 1.63% | 3.63%(2024年改定で大幅増) |
| 国内利用の還元 | 基本0.5%(マルイ系で2倍) | コンビニ・対象飲食店でスマホタッチ最大7% |
| 用途の向き | 海外旅行・留学に持っていく1枚 | 日本国内のコンビニ・飲食店メインカード |
三井住友カード(NL)は日本国内のコンビニ・マクドナルド・サイゼリヤで最大7%還元と「日常使いトップクラス」。ただし海外用1枚としては気になる弱点が2つあります。
- 海外旅行保険の補償額がエポスより低め:エポスは最高3,000万円、NLは最高2,000万円。さらに2025年10月16日出発分から利用付帯化したため、旅行代金をNLで決済しないと保険が有効にならない点も要注意
- 海外事務手数料3.63%はかなり高め:エポス1.63%の倍以上。10万円使ったら差額2,000円
結論として、「コンビニ用にNL」は良いが「海外メインカード」としては保険の補償額と海外事務手数料の面でエポスの方が安心。日本ではNL、海外ではエポス、という使い分けが今の正解かな、と思います。
マルイ実店舗で即日発行:出発1週間前でも間に合う動線
エポスの隠れた強みが全国のマルイ・モディ店頭で最短即日カード受け取り。普通のクレカは申込から1〜2週間かかるけど、エポスなら店頭でその日に受け取って空港まで持っていけます。出発前ギリギリ駆け込み族の救世主。
マルイ店頭即日発行の手順
- エポス公式サイトから申込:氏名・住所・勤務先(学生は学校名)・年収(学生は0でOK)を入力
- 受取方法で「マルイ店頭」を選択:自宅郵送ではなく店頭受取を選ぶのがポイント
- 30分〜1時間後、審査結果のメールが届く:可決なら店舗予約時間を選択
- マルイ・モディのエポスカードカウンターへ:本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード・健康保険証+学生証)を持参
- 10〜20分でカード受け取り:その場で使える状態で渡される
注意点は(1)地方在住でマルイがない場合は郵送受取(1週間前後)、(2)審査混雑時は半日かかることもある、(3)店舗営業時間内に行く必要がある、の3点。福岡だと博多か小倉のマルイが最寄り。地方の学生さんは1週間前には申込しておきましょう。
海外でカード使う時の手数料・為替レート注意点
カード選びと同じくらい大事な「海外での使い方」も押さえときます。ここを知らないと、せっかく良いカードを持っていっても損します。
注意1:現地通貨で決済する(DCCを避ける)
海外のお店でカード出すと、店員さんに「Yen or Local Currency?(日本円ですか、現地通貨ですか?)」と聞かれることがあります。これ、「Local Currency(現地通貨)」を選んでください。
日本円を選ぶと「DCC(動的通貨換算)」というしくみで、お店が独自に決めた為替レートで計算されてしまい、通常のレートより3〜5%割高になってしまうそうです。せっかくのエポスの海外事務手数料1.63%もすぐ吹っ飛びます。これ、僕も学生時代は知らなかったけど、知っているだけで毎回ちょっとずつ得します。
注意2:カードは2枚体制で持っていく
海外でカード1枚しか持っていかないのは、本当に危険です。理由は3つ。
- 「いつもと違う国での利用」が一時的にカード会社のシステム側で止められてしまうことがある(公式の海外利用案内にも記載あり)
- スキミング・盗難・紛失でカード1枚使えなくなった時、現地で詰む
- お店側のシステム不調で特定ブランドだけ使えないことがある(JCB / AMEXは特に多いと言われています)
おすすめは「エポスカード(Visa) + JCB CARD W(JCB)」または「エポスカード(Visa) + 三井住友カード(NL)(Visa)」の2枚体制。ブランドを分けるとさらに安心です。
注意3:カード会社の緊急連絡先をスマホメモに
万一カード紛失・盗難した時、24時間365日対応の緊急連絡先に電話します。エポスカード海外緊急デスクの電話番号は出発前に必ずスマホのメモアプリに保存しときましょう。クレジットカードを失くした状態でググるの、結構しんどいので。
エポスカード申込手順(学生向け・WEB完結)
最後に、学生さんがエポスカードを申し込む具体手順を置いときます。マルイ店頭受取の場合の流れです。
- エポス公式サイトにアクセス:申込ボタンから新規申込フォームへ
- 個人情報入力:氏名・生年月日・住所・電話番号・メールアドレス
- 勤務先情報(学生用):「学生」を選び、学校名・学部・学年を入力。年収は0円でOK
- 受取方法選択:マルイ店頭受取 or 郵送(即日希望なら店頭一択)
- 支払口座設定:本人名義の銀行口座を登録
- 審査(数十分〜1時間):可決連絡を待つ
- 店頭受取 or 郵送受取:受け取った瞬間から利用可能
学生の場合、20歳以上なら親同意不要、未成年(18〜19歳)は親権者同意が必要です。エポスは学生でも申し込みやすいよう年収0円でも申込が可能とされているので、「バイトしてないから無理かも」と心配しすぎる必要はありません。ちなみに、僕も学生時代に支払いを延滞してしまったことがあるのですが、毎月の支払日と引落口座の残高だけは絶対に忘れないようにしましょう。延滞は信用情報に響くので、社会人になってからの大きい買い物(住宅ローンなど)にも影響することがあります。
まとめ:学生の海外旅行・留学はエポスカードで全部解決
長くなったけん、結論をもう1回整理します。
- 海外旅行・留学のメイン1枚 → エポスカード(疾病治療270万円・マルイ即日発行・Visa)
- 2枚目のサブカード(日本国内メインも兼ねる) → JCB CARD W or 三井住友カード(NL)
- 海外旅行保険は「利用付帯」:出発当日、空港までの交通費をエポスで決済すれば条件クリア
- 海外決済は必ず「現地通貨」を選ぶ:日本円選ぶとDCCで3〜5%割高
- カードは2枚体制:1枚ロック・紛失リスクへの保険
- 長期留学(半年以上)は別途長期留学保険が必要:エポスの90日制限を超える人は要相談
学生時代の自分なら、たぶん「カードなんてどれでも一緒だろう」で楽天カード1枚だけ持って海外に出ていた気がします。でも、もしその時にエポスを知っていたら、絶対に出発前に作っておいただろうな、と今は思います。年会費無料・疾病治療270万円・最短即日発行。海外に行く学生にとって、持っておくと安心な1枚です。
卒業旅行、語学研修、ワーホリ、何でもいい。出発の最低1週間前までには申込しておきましょう。面倒な気持ちはわかるけど、保険が効くか効かないかで人生が変わる時もあるから。
※本記事の保険補償額・年会費・手数料率は2026年5月時点の情報です。海外旅行保険は2023年以降「自動付帯→利用付帯」「補償額削減」「制度廃止」など改定が頻繁にあるため、申込前に必ず各カードの公式サイトで最新情報をご確認ください。
